【調査】世界三大デザイン賞① iFデザイン賞とは?何がスゴいの?

ども、権威に弱い男イリゴマです。

グッドデザイン賞と同様、新製品などに「iFデザイン賞受賞!」と書いてあることがあります。

この「iFデザイン賞(iF DESIGN AWARD)」は、世界三大デザイン賞の一つとされています。

「世界三大〇〇!」と聞くと無条件に「スゴい!」と思ってしまう権威に弱い私。

「実際のところ、iFデザイン賞取ったらどうスゴいの?」

「iFデザイン賞取るメリットって何?」

その辺が気になったので、iFデザイン賞について調べてみました。

その結果思ったiFデザイン賞の凄さとメリットを完全に主観で書いていきます!

iFデザイン賞ってどんな賞?

基本的な情報は公式サイトを参考にさせていただきました。

iF WORLD DESIGN GUIDE (iF DESIGN AWARD 公式サイト)

特徴(どんな賞?)

iFデザイン賞は世界三大デザイン賞とされている賞の中で最も古くからあるデザイン賞

募集しているカテゴリや審査員の数も多く、知名度も高いです。

そのため、毎年世界中から多くの作品がエントリーされています。

名称iF DESIGN AWARD
開催国ドイツ
歴史1953年~
主催者iF International Forum Design GmbH
開催時期(iF DESIGN AWARD 2022募集要項より)
[エントリー] 2021年6~11月
[一次審査] 2022年1月10~14日
[最終審査] 2022年3月29~31日
[結果発表] 2022年4月
実績(iF DESIGN AWARD 2021 実績)
[応募] 52ヶ国から約10000点
[受賞] 約3200点
[金賞] 75点
カテゴリ数 (iF DESIGN AWARD 2021 実績)
以下9カテゴリ
・Product Design(製品デザイン)
・Packaging Design(パッケージデザイン)
・Communication(コミュニケーション)
・Architecture(建築)
・User Interface(ユーザーインターフェース)
・User Experience(ユーザー体験)
・Interior Architecture(インテリアアーキテクチャ)
・Service Design(サービスデザイン)
審査員数 (iF DESIGN AWARD 2021 実績)
20ヶ国以上より合計98人
費用 (iF DESIGN AWARD 2022募集要項より)
[登録費用]
 €250~450
 (早く登録する方が安い)
[最終審査費用]
 €200
[受賞者費用]
 €2700(製品、パッケージ分野)
 €1800(その他)
主催者についての豆知識

iF DESIGN AWARDの主催者は2018年から新しくなっています。

1953年~2018年まではiF Industorial Forum Design e.V.(iF e.V.)という団体が主催者でした。

e.V.はドイツ語でeingetragene Vereinの略で、日本語では「公益法人」。

“iF Industorial Forum Design e.V.”は「公益法人 iF産業デザイン討論会」といったところでしょうか。

これが2018年からiF International Forum Design GmbH(iF GmbH)になりました。

GmbHはドイツ語でGesellschaft mit beschränkter Haftungの略で、日本語では「有限責任会社」。

日本の「有限会社」と同じ意味です。

ですので、” iF International Forum Design GmbH “は「有限会社 iF国際デザイン討論会」といったところだと思います。

(なんで変わったのかについては、ちょっとよくわからなかったです…)

賞の目的(何のための賞?)

iFデザイン賞の目的は「デザインってこんなに大事!」と多くの人に伝えることです。(個人的解釈)

公式サイトにはこのように記載があります。

The aim was to draw attention to particularly well-designed industrial products. In doing so, they wanted to communicate the importance of design and all it can achieve: for users, for brands and for societies. 

The iF story |iF WORLD DESIGN GUIDE

これはiFデザイン賞の経緯を説明している部分で、簡単に訳せば以下の通りです。

その目的は、上手にデザインされた工業製品に注目を集めることでした。
そうすることで、彼ら(デザイン賞主催者)はデザインの重要性と、
デザインがユーザー、ブランド、社会のために達成できる全てのことを伝えたかったのです。

「優れたデザインの実例を使って、デザインの重要性・可能性を示そうとした」ってとこですね。

ではその優れたデザインは、どのように評価されているのでしょうか?

評価方法(どこをどうやって評価する?)

評価ポイント

iF DESIGN AWARD 2022では「The iF Scorecard(iFスコアカード)」というものを使ってデザインを評価することになっています。

このiFスコアカードには以下の5つの評価ポイントが示されています。

  • Idea(アイデア)
  • Form(造形)
  • Function(機能)
  • Differntial(差別化)
  • Impact(影響度)

この5つのポイントに点数をつけることで、それぞれの商品が評価されます。

サンプルのiFスコアカードを見る限り、他の商品との相対評価を行なうようです。

評価プロセス

評価プロセスは1次審査と最終審査という2つのステップがあります。

1次審査はオンライン審査でiFスコアカードに点数が付けられ、

その結果に基づいて上位50%が通過します。

最終審査ではiFスコアカードをさらに検討して改訂を行い、受賞作品を決定します。

中でも特に優れたものには「iF GOLD AWARD(金賞)」が与えられます。

iFデザイン賞を取った製品は何がスゴイの?

優秀っぽい!(主観)

iFデザイン賞を受賞する製品というのは、「優秀っぽい!」というイメージです。

悪く言えば優等生っぽいんじゃないかと。(ゴリゴリの主観)

そう感じる要因は以下3点です。

  • 5項目の点数での評価
  • 世界中から集まる審査員
  • エントリー数の多さ

5項目の点数での評価

5項目での点数評価ということは、全ての項目の点数が高くなければ上位には残れません。

つまり、アイデアや形、機能など全ての点数が高いこと。

これは「荒削りだけどアイデアが面白い商品」よりは、

「全ての完成度が高い商品」の方が残りやすいのではないかと思います。

これすなわち優秀。

世界中から集まる審査員

いろんな国の人が審査するということは、それだけどんな人が見ても優れているような製品が評価されるのではないでしょうか?

つまり、「熱烈な数人のファンがいる製品」よりは、「良いよね!って感じる人が多い製品」の方が残りやすいのではないかと思います。

エントリー数の多さ

1次審査は上位50%しか残れないことから、エントリーする数が多ければ多いほど、

他の多くの製品より優れていなければなりません。

知名度が高く、他の作品のレベルが高ければなおさら。

この中で受賞するということは、やっぱり優秀。

iFデザイン賞を取るメリットは何?

審査員からのフィードバック

個人的にはこれが一番のメリットだと思うのですが、審査員から詳細なフィードバックをもらえます。

自分たちの商品に対して、その道のプロたちから意見をもらえるのです。

これほどタメになることはないんじゃないかと思います。

尚、このフィードバックは受賞した製品ほど細かいものではないようですが、

一次審査にエントリーした作品にもされるようです。

よっ!太っ腹!

箔(はく)がつく

「世界三大デザイン賞受賞!」っていうわかりやすい箔がつきます。

さらに「世界三大デザイン賞の中でも最も歴史のあるiFデザイン賞!」と言えば、より権威は増すでしょう。

これは、より多くの人に対して高いデザイン力があることを証明してくれます。

特に、自分みたいな権威に弱い人に対しては大きな効力を発揮します。

世界に自分たちの製品を知らせてくれる

受賞すると以下のような形で自分たちの製品を世に広めてくれます。

  • iFから各国の報道機関へ受賞作が知らされる
  • 国際的な展示会やイベントで展示される
  • iFの公式サイトにこの先ずっと載る
  • iFの公式アプリで公開される

自国だけではなく、世界に対して自分たちの製品を知らせることができるというのは、

大きなメリットだと思います。

まとめ:優秀なデザインを発掘する歴史あるデザイン賞!

iFデザイン賞は世界三大デザイン賞の中で最も古く、全体的にレベルの高い優秀な製品が選ばれそうな賞だと思いました!

あとは点数で評価され、それがフィードバックされるというのが、学校のテストみたいでわかりやすいですね。

2022年の審査ももうすぐ始まりますが、どんな製品が選ばれるのか、楽しみです。

以上!

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