【調査】世界三大デザイン賞② レッドドットデザイン賞とは?何がスゴイの?

ども、新製品のチェックが好きな男イリゴマです。

新製品をチェックしているとたまに現れる「レッドドットデザイン賞受賞!」の文字。

このレッドドットデザイン賞(Red Dot Design Award)は、iFデザイン賞、IDEA賞と並び、世界三大デザイン賞とされています。

「世界三大デザイン賞ってスゴそう!」と思いながら、そのスゴさをいまいちわかっていない私。

「実際のところ、レッドドットデザイン賞を取る製品って何がスゴいの?」

「レッドドット賞を取るメリットって何?」

この辺りが気になったので少し調べてみました!

その結果感じたことを、極めて主観的にまとめていきます!

レッドドットデザイン賞ってどんな賞?

基本的な情報は公式サイトを参考にさせていただきました。

Red Dot Design Award (公式サイト)

基本的にはプロダクトデザインのカテゴリについて説明させていただきます。

特徴(どんな賞?)

レッドドットデザイン賞は、世界三大デザイン賞の中でも最も応募数の多いデザイン賞。

2021年には70ヶ国以上から約18000点もの応募があったそうです。

名称Red Dot Design Award
開催国ドイツ
歴史1955年~
主催者DesignZentrum Nordrhein Westfalen(DZNRW)
開催時期[エントリー]
 2021年10月5日~2022年2月11日
[審査]
 2022年3月
[発表]
 2022年3月(メールにて)

Guide to Success
Red Dot Award : Product Design 2022より
実績[応募] 70ヶ国から約18000点以上
[受賞] 3694点

応募数はHitoryより2021年時点での情報
受賞数は2021年実績の全カテゴリ合計数
カテゴリ数以下3カテゴリ(2021年現在)
・Product Design(※)
・Brands and Communication
・Design Concept

※Product Design内に51のカテゴリと2つのメタカテゴリあり
 詳細は評価方法参照
審査員数15ヶ国以上から約50人

Red Dot Design : Product Design 2022
費用[登録費用]
 €300~650
 (早い方が安い)
[受賞費用]
 ・Winner:€3950
 ・Best of the Best:€5995

Guide to Success
Red Dot Award : Product Design 2022より

賞の目的(何のための賞?)

レッドドットデザイン賞が何のために行われているのか、というのはよくわかりませんでした!

ジーザス!

ただ、プロダクトデザイン部門のモットーとしては

 “In search of good design and innovation(優れたデザインと革新を求めて)”

ということなので、革新的なものが求められるデザイン賞と言えるでしょう。

参照 FAQ|Red Dot Design:Product Design

最初の目的は?

もともとは第二次世界大戦で兵器を作ってたドイツの重工会社Kruppが

「ドイツの製品をもっと魅力的にするぞ!(あと自社のイメージを良くするぞ!)」

ってことで1954年に「Verein Industrieform」という協会を作って、

1955年にデザインコンペと展示会を開いたのが始まりのようです。

1990年代に「Verein Industrieform」は「DesignZentrum Nordrhein Westfalen」になり、

ドイツ国内だけのデザインコンペでなく、世界規模のデザイン賞になりました。

参照 History | Red Dot

評価方法(どこをどうやって評価する?)

プロダクトデザイン部門は、審査する製品によって家庭用電化製品、インテリア、自動車といった51のカテゴリに分かれています。

基本的にはそのカテゴリ内で審査が行われます。

これに加えて、2020年からはメタカテゴリというものが導入されました。

メタカテゴリには”Smart Products”と”Innovative Products”の2つがあり、

従来の51のカテゴリに左右されない新たなカテゴリです。

メタカテゴリについては従来のカテゴリにとらわれずに審査されるため、

従来のカテゴリ審査に応募した製品でも同時に応募することが可能です。

例えば、「ネットワークに接続できる自動車」なら、従来の「自動車」というカテゴリと”Smart Products”というメタカテゴリに同時に応募できるということです。

さらに、従来カテゴリでの受賞とメタカテゴリでの受賞のW受賞も可能です。

メタカテゴリの内容

“Smart Products”

ネットワークに接続されるものが対象で、

人間とテクノロジーが上手に関わっているかが審査されます。

”Innnovative Products”

革新的な使用方法や新素材などを使っているものが対象で、

業界の根本的な変化を起こすような革新性があるかどうかが審査されます。

評価ポイント

プロダクトデザイン部門での審査基準は以下9点。(和訳 by Google先生)

  1. Degree of innovation(イノベーションの程度)
  2. Functionality(機能性)
  3. Formal quality(正式な品質)
  4. Ergonomics(人間工学)
  5. Durability(耐久性)
  6. Symbolic and emotional content(象徴的で感情的なコンテンツ)
  7. Product periphery(製品周辺)
  8. Self-explanatory quality(自明の品質)
  9. Ecological compatibility(生態学的適合性)

参照 About | Red Dot Award:Product Design

なお、メタカテゴリに応募された製品では、上記9点とは別にメタカテゴリの内容に沿っているかが審査されます。

メタカテゴリの内容

“Smart Products”

ネットワークに接続されるものが対象で、

人間とテクノロジーが上手に関わっているかが審査されます。

”Innnovative Products”

革新的な使用方法や新素材などを使っているものが対象で、

業界の根本的な変化を起こすような革新性があるかどうかが審査されます。

評価プロセス

評価は、シンプルに「審査員による直接審査」です。

予選や他の製品との相対比較をしない1発審査というわかりやすい形式!

製品の実力勝負と言えるでしょう。

なお、メタカテゴリに応募された製品については、

従来カテゴリでの審査を行った後、メタカテゴリの視点で審査が行われます。

レッドドットデザイン賞を取った製品は何がスゴイの?

(きっと)革新性が高い!

レッドドットデザイン賞を取った製品は「革新性が高い」と思います!

調べてて感じたのは、「レッドドットデザイン賞、『革新性』好きだな!」ってこと。

モットーでも審査基準でもメタカテゴリでも”innovate”しまくってるわけですよ。

そりゃ、選ばれる製品もinnovateしてるに決まってる。間違いない。(偏見)

レッドドットデザイン賞受賞製品を見れば、次の時代にくるものがわかる!…かも!

レッドドットデザイン賞を取るメリットは何?

箔(はく)が付く

他のデザイン賞でも同じですが、「世界三大デザイン賞受賞!」っていう箔がつきます。

その中でもレッドドットデザイン賞は応募数が最大なので、

「 世界三大デザイン賞の中でも最大のレッドドットデザイン賞! 」

と言うことで、さらに権威は増すドヤ顔ができるでしょう。

「優れたデザイン」と「革新性」の証明

レッドドットデザイン賞の受賞は、製品の「優れたデザイン」と「革新性」を証明してくれます。

レッドドットデザイン賞のモットーは「優れたデザインと革新性を求めて」ですからね。

これを証明するのは、受賞ラベル、証明書、トロフィーです。

受賞ラベルを製品に載せることで、これらを効果的に証明できるでしょう。

世界中に製品を知らせてくれる(広報してくれる)

これも他のデザイン賞と同じですが、受賞することで製品の名が世界中に広がることになります。

具体的には以下のような方法です。

  • 雑誌、ニュースレター、ソーシャルメディアなどの各種メディアへの通知
  • オンライン展示会
  • 世界各地の大都市での展示会

まとめ:革新性を重視した世界最大級のデザイン賞

というわけで、レッドドットデザイン賞は革新性の高い製品を重視していそうな、世界最大級のデザイン賞だと感じました!

新しい製品が好きな私としては、今後ともチェックしていきたい賞です。

以上!

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