【調査】世界三大デザイン賞③ IDEA賞とは?何がスゴイの?

ども、世界三大〇〇好きな男イリゴマです。

iF賞、レッドドットデザイン賞と並んで世界三大デザイン賞に数えられているIDEA賞。

他の2つに比べると少し謎に包まれている気がします。

「世界三大デザイン賞のIDEA賞を取るのってどう凄いの?」

「IDEA賞を取るとどういうメリットがあるの?」

この辺を調べて主観的にまとめてみました!

IDEA賞ってどんな賞?

基本的な情報は公式サイトを参考にさせていただきました。

Industrial Designers Society of America – IDSA

特徴(どんな賞?)

IDEA賞は、世界三大デザイン賞の中で最も受賞倍率が高いデザイン賞

2021年で言えば、応募総数2081件に対して受賞総数142件とその倍率は約14倍。

他の世界三大デザイン賞の倍率が3~6倍なのと比べると、やっぱり高いですね。

それだけ受賞するのが難しい、つまり厳選している賞と言えるでしょう。

なお、どのデザイン賞も事前に倍率や受賞総数を決めているわけではありません。

名称International Design Excellent Award (IDEA)
(国際優秀デザイン賞)
開催国アメリカ
歴史1980年~
主催者Industrial Designers Society of America (IDSA)
(アメリカ工業デザイナー協会)
開催時期[応募] 2021/1/4~3/15
[1次審査通知] ~2021/4/26
[2次審査応募] 2021/4/26~5/22
(IDEA 2021 実績)
実績[応募総数] 2081(25ヶ国から)
[受賞総数] 142
(IDEA 2021 実績)
カテゴリ数20
(IDEA 2021 実績)
審査員数44
(IDEA 2021 実績)
費用[1次審査応募]
 IDSA会員:$365~565
 IDSA会員(学生):$130~260
 非会員:$540~775
 (早い方が安い)
[2次審査応募]
 IDSA会員:$515
 IDSA会員(学生):$130
 非会員:$630
(IDEA 2021 実績)

※IDSA会員費用(参考)
 (一般) $375/年
 (学生) $50/年
和訳 by イリゴマ

賞の目的(何のための賞?)

IDEA賞の目的は「デザインに対する一般の認識を高めること」

そのために「優れたデザインの頂点を見つけそれを尊重すること」を創業以来のIDEA賞の目標としています。

つまり、「優秀なデザインを見つけてデザインの重要さを世の中に伝えようぜ!」ってことだと思います。

評価方法(どこをどうやって評価する?)

評価ポイント

IDEA賞が評価するポイントはなんと1980年の開始以来40年以上変わっていません。

40年以上変わらないということは、それだけ時代に左右されない本質的な評価基準だと言えます。

それが以下の5点。(和訳はgoogle先生)

  • Design Innovation(デザインイノベーション)
    製品やサービスはどれほど新しいか?どのような重大な問題を解決するか?
  • Benefit to User(ユーザーへのメリット)
    この設計でユーザーの生活がどのように改善されるか?
  • Benefit to Client/Brand(クライアント/ブランドへのメリット)
    この設計のビジネスへの影響は何か?
  • Benefit to Society(社会への利益)
    社会的、文化的要因を考慮しているか?
    持続可能な方法・材料で設計・製造されているか?
  • Appropriate Aethetics(適切な美学)
    使用されている色・素材・仕上げは目的に合っているか?

評価プロセス

評価はROUND ONE(1次審査)とROUND TWO(2次審査)の2回で行われます。

1次審査はエントリーフォームで提出された資料(画像やビデオなども含む)での審査。

2次審査は実際の製品をレビューしての審査となります。

また、審査はデザイナーや会社の名前などを表示せずに行う「ブラインド」形式で行われます。

それだけ、「製品のデザインのみに注目している」ということでしょう。

IDEA賞を取った製品って何がスゴイの?

デザインの質が高そう!

IDEA賞を取る製品は「デザインの質が高そう!」だと思います。

IDEA賞や主催しているIDSAのHPからは、「受賞作品を厳選しています!」っていう自信やプライドのようなものを感じました。

  • 受賞倍率が高いこと
  • 目標が「優れたデザインの頂点を見つけ、それを尊重すること」
  • 審査基準が40年間変わっていないこと(本質的な評価基準)
  • ブラインド審査(メーカーやデザイナーの名前を隠して行う審査)をしていること

これらのことからも「我らは本質的なデザインを見て、最も優れたものを見つけているんだぞ!」という自負を感じます。

そのような意識を持った審査員であれば、審査に妥協はしないでしょう!

つまり、審査員が自信を持って選べる質の高い製品が選ばれているんじゃないかと思います。

IDEA賞受賞製品を見れば、良いデザインとは何か?がわかる!気がする!

IDEA賞を取るメリットは何?

箔(はく)が付く

他のデザイン賞でも同じですが、「世界三大デザイン賞受賞!」っていう箔がつきます。

その中でもIDEA賞は受賞倍率が最も高いので、

「 世界三大デザイン賞の中でも一番受賞するのが難しいIDEA賞! 」

と言うことで、さらに権威は増すドヤ顔ができるでしょう。

世界中に製品を知らせてくれる(広報してくれる)

これも他のデザイン賞と同じですが、受賞することで製品の名が世界中に広がることになります。

具体的には以下のような方法です。

  • 世界中のメディアでの受賞者公表
  • Yearbook of Design Excellence(IDSN発行のデザイン年鑑)での紹介
  • ヘンリーフォード博物館での常設展示(への参加券)
  • 流行のデザインブログLeManooshでの紹介
  • オンラインギャラリー

受賞特典が参加費に含まれている

これは世界三大デザイン賞の他2つと大きく違うところです。

それが、受賞した際の費用がないこと!

他の2つの賞では「受賞費用」ってのがあって、しかもそれが費用の中で一番高いです。

「受賞特典が欲しかったら追加徴収!」みたいな感じ。(※個人的な意見)

もしかしたら、他の賞では受賞作品に表示できるわかりやすいロゴがあるからかもしれません。

(IDEA賞には、ロゴやその使用権利は特になし)

とはいえ、受賞費用がないのは資金面でのメリットと言えるでしょう!

蛇足ですが、主催者がデザイナー側なためか、全体的にデザイナー(特に学生など)に良心的な料金設定だと感じました。

まとめ:本質的なデザイン勝負の世界的なデザイン賞

というわけで、IDEA賞は本質的なデザインを厳選しているデザイン賞だと感じました!

「良いデザインとは何か?」を知るためにも、今後も受賞作品のチェックをしていきたい賞です。

以上!

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